ジャケットやスーツに施された「肩パッド」。この小さなパーツが、服のシルエットを大きく左右することをご存じですか?
特に、フォーマルなスタイルには欠かせない要素ですが、最近では肩パッドを外すことでナチュラルなシルエットを楽しむ方も増えています。
しかし、「肩パッドを外すと見た目が崩れるのでは?」「ダサくなってしまうのでは?」といった疑問を持つ方も多そうです。
本記事では、肩パッドを外した場合の見た目の変化、印象への影響、そして実際に自分で取り外す方法やお直しの相場について詳しく解説します。

また、肩パッドを外した後のシルエットの調整方法や、ジャケット・スーツ・コートへの影響、さらにデザインのアレンジ術についても紹介。
肩パッドを取ることのメリットとデメリットを知ることで、自分に合ったスタイルを見つけるヒントになるはずです。
「肩パッドを外してもおしゃれに見せるにはどうすればいい?」そんな疑問を解消しながら、新たなファッションの楽しみ方を一緒に探っていきましょう!
肩パッドを外すとどうなる?
見た目の変化
肩パッドを外すと、シルエットが柔らかくなり、ナチュラルな肩のラインが強調されます。
特に、肩幅が狭い方や華奢(きゃしゃ)な体型の方は、より自然なシルエットに見えることが多いです。
また、肩の位置が低くなることで、リラックスした雰囲気が強まり、カジュアルな装いにも適応しやすくなります。
しかし、その一方で、体型によっては肩の丸みが目立つ場合があり、適切なフィット感の維持が求められます。
デザインの特徴
肩パッドはジャケットやコートのフォルムを決定づける要素の一つです。
肩パッドを外すことで、デザインによっては全体のバランスが崩れることもあるため、慎重に検討することが大切です。
特に、肩のラインがデザインの一部になっているものや、パッドによってシルエットを構築しているアイテムでは、意図しないシルエット変化が生じることもあります。
肩パッドを取り外した後、袖や胴部分のラインが思い通りにならないこともあるため、補正が必要になるケースもあります。
印象がダサい?
肩パッドを外したことで、服の形が崩れたり、肩が落ちて見えたりすると、カジュアルすぎる印象になることも。
スタイリング次第ではダサい印象を与えかねないため、他のアイテムとのバランスを考える必要があります。
また、オーバーサイズのジャケットの場合、肩パッドを外すことで過度にルーズなシルエットになり、だらしなく見える可能性もあります。
そのため、インナーとの組み合わせや、肩周りの補正など、細かな調整を行うことで、バランスを整えることが重要です。
肩パッド外しの簡単方法
自分でできる取り外し方
肩パッドは、ジャケットやスーツの裏地に縫い付けられているため、慎重に縫い目をほどけば取り外せます。

作業を始める前に、ジャケットを裏返し、肩の縫い目がどのように処理されているかを確認することが重要です。
縫い付けが単純な場合は糸切りばさみを使って丁寧に糸をほどけば済みますが、しっかりと縫い込まれている場合は、少しずつ解いていく必要があります。
取り外した後は、縫い目がほつれないよう、手縫いで補強するか、アイロンをかけて形を整えると綺麗に仕上がります。
お店に依頼する場合
縫製の技術が必要な場合や、仕上がりを綺麗に保ちたい場合は、お直し専門店に依頼するのが安心です。
特に裏地がしっかりと縫い込まれているデザインの場合、プロに任せる方が失敗を防げます。
お店では、肩パッドを外すだけでなく、肩周りの形状補正や裏地の調整も行ってもらえるため、より美しい仕上がりが期待できます。
さらに、ジャケットのデザインや素材に応じたアドバイスを受けられることもあり、着心地の向上にもつながります。
料金とリフォームの相場
お直し店での肩パッド取り外しの費用は、おおよそ2,000円~5,000円程度が相場です。デザインによっては裏地の補修が必要になるため、追加料金が発生する場合もあります。
また、ジャケット全体のシルエットを調整する場合や、裏地を新しくする場合は、5,000円~10,000円程度の費用がかかることもあります。
仕上がりにこだわるなら、事前に見積もりを依頼し、納得のいく方法を選ぶことが大切です。
ジャケットやスーツの洋服での影響
スーツスタイルにおけるメリット
肩パッドを外すことで、スーツのフォーマル感が薄れ、リラックスした印象を演出できます。
ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルに取り入れるのも良いでしょう。

特に、近年のトレンドであるオーバーサイズやルーズフィットのスーツスタイルとも相性が良く、肩のラインが自然になじむことで抜け感を演出できます。
また、肩の張りを気にしている方にとっては、圧迫感が軽減されるため、動きやすさや快適さも向上します。一方で、スーツのシルエットが崩れることもあるため、カッチリとしたスタイルを好む場合は注意が必要です。
レディースジャケットの変化
レディースジャケットの場合、肩のラインが丸くなるため、フェミニンな印象が強まることがあります。
肩の形がよりナチュラルになり、柔らかい雰囲気を演出できるため、カジュアルなスタイルにも適しています。
しかし、肩が落ちすぎて全体のバランスが悪くなることもあるため、ウエストや裾部分の補正を行うことで、より美しいシルエットを維持できます。
また、肩パッドを外したことで、襟元や袖口のデザインが強調されるため、着こなし次第で個性的なスタイルを楽しむことができます。
コートでの実験
コートにおいて肩パッドを取り外すと、落ち感のあるナチュラルなシルエットが生まれます。

特に、ロングコートやチェスターコートなど、エレガントなデザインのものでは、肩の力が抜けた印象になり、柔らかさや動きのあるスタイルに仕上がります。
しかし、肩回りのフィット感が変わるため、サイズ選びが重要になります。
肩パッドを外したことで、肩幅が狭く見えたり、袖丈が長く感じたりすることがあるため、必要に応じて他の部分も調整すると良いでしょう。
また、裏地が余ることがあるため、縫製を見直すことでより美しい仕上がりにすることが可能です。
肩パッド抜き後のシルエット
ナチュラルなラインのメリット
肩パッドを外すことで、肩が丸みを帯びた自然なラインになり、リラックス感のある雰囲気を楽しめます。
特に、柔らかな印象を求める方にとっては、肩パッドなしの方が着こなしやすく、カジュアルにもフォーマルにも馴染みやすいシルエットになります。
また、肩周りが軽くなることで、腕の動きが自然になり、日常生活においてストレスなく着用できる点も大きなメリットです。
サイズ感の調整
肩パッドを外すことで、肩幅が狭く見えるため、全体のサイズ感が変わる可能性があります。
特に、オーバーサイズのジャケットやスーツの場合、肩が大きく見えなくなることで、よりすっきりとした印象を与えます。
ただし、パッドの厚みがなくなることで、袖丈や着丈のバランスが変わることがあり、必要に応じて補正を行うことで理想的なフィット感を得られます。
また、肩が落ちすぎないようにするために、ジャケットのデザインによっては適度な芯地の使用を考慮することも重要です。
着心地の変化
肩周りの動きがスムーズになり、軽くなるため、着心地が向上します。
特に長時間着用する際には、肩への負担が軽減される点がメリットです。また、肩パッドがないことで、通気性が向上し、特に暑い季節や長時間の着用時に快適に過ごせるという利点もあります。
さらに、肩の圧迫感が減ることで、自然な姿勢を保ちやすくなり、体全体への負担が軽減されるため、リラックスした着用感を得られるでしょう。
素材と裏地の重要性
肩パッドと素材の相性
ウールやポリエステル混紡のジャケットでは、肩パッドがあることでフォルムがしっかり保たれます。これにより、肩のラインがくっきりとし、より洗練されたスタイルを演出できます。
一方で、コットンやリネンなどの柔らかい生地のアイテムでは、肩パッドがなくてもナチュラルなシルエットが形成されやすく、リラックス感のある印象を与えます。
また、肩パッドの有無によって生地の落ち感が変わるため、服の全体的なシルエットにも大きな影響を及ぼします。
特にドレープ性のある素材では、肩パッドを外すことでより流れるようなシルエットが生まれ、軽やかで自然な雰囲気が際立ちます。
裏地の役割と影響
肩パッドを外すことで裏地の余りが出る場合があります。裏地はジャケットの構造を整え、着心地を向上させる役割を持っています。
そのため、肩パッドを外すと裏地のフィット感が変わり、場合によってはたるみやシワが発生することがあります。
特に、裏地がしっかりと縫い込まれているデザインでは、肩パッドを外した後に余った部分を補正する必要があります。
適切な補修を行わないと、見た目が崩れるだけでなく、着心地が悪くなる可能性もあるため注意が必要です。
必要に応じて、お直し専門店で裏地の調整を依頼すると、美しい仕上がりを維持しながら着心地を改善できます。
選ぶべき素材の特徴
肩パッドを外すことを前提とするならば、柔らかい生地や落ち感のある素材のアイテムを選ぶのがベターです。

例えば、テンセルやビスコース、シルクなどの流れるような素材は、肩パッドなしでもナチュラルなシルエットを作りやすく、リラックスした雰囲気を演出できます。
また、ストレッチ性のある生地を選ぶことで、肩回りの動きやすさを確保しながらも、美しいラインをキープできます。
逆に、ハリのある生地や厚手のウール素材では、肩パッドを外すとシルエットが崩れやすいため、慎重な選択が求められます。
生地の特性を理解し、肩パッドを外しても形が整うものを選ぶことで、違和感のない自然なスタイルを楽しむことができます。
お直しで生まれる新しいデザイン
アレンジの提案
肩パッドを外すだけでなく、全体のシルエットを調整することで、新しいデザインを楽しむことができます。
例えば、肩部分をタックやダーツで仕立て直すのも一つの方法です。
肩の丸みを強調するデザインや、オーバーサイズのジャケットをより体にフィットしたシルエットに変更することも可能です。
また、装飾を加えることでオリジナリティを出すことができ、パイピングやステッチを施すことでアクセントを加えるのも効果的です。
ブログでの成功事例
ファッションブロガーの中には、肩パッドを外してヴィンテージ風のジャケットにリメイクする人もいます。
SNSなどで実例を探して参考にするのも良いでしょう。

特に、肩パッドを取り除いた後のシルエットの変化を活かして、クラシックなデザインのジャケットをモダンな印象に変える工夫をしている例も多く見られます。
さらに、一部のブロガーは、ジャケットをリメイクする過程を詳しく解説し、自分で挑戦する際のヒントを提供しているので、それらの情報を活用するのも良い方法です。
他のデザインへのリフォーム
肩パッドを外した後、ノーカラージャケット風にアレンジするなど、デザイン変更を取り入れることで新しいファッションを楽しめます。
例えば、襟部分をシンプルにカットし、Vネック風にデザインを変更することで、より女性らしいラインを作ることができます。
また、ジャケットの裾部分を調整し、ウエストを絞ったスタイルにすることで、より洗練された印象を与えることも可能です。
さらに、異素材のパーツを取り入れることで、オリジナルのデザインを作り出し、トレンドを取り入れたカスタマイズが楽しめます。
肩パッド取り外しのデメリット
特定シーンでの注意点
ビジネスシーンなど、フォーマルな場では肩パッドがある方が適している場合があります。
肩パッドはスーツやジャケットの構造を支える重要な要素の一つであり、特に公式な場面では肩のラインを整え、きちんとした印象を与えます。
そのため、取り外す際にはTPOを考慮し、どの場面においても適切なスタイルを保つことが求められます。
特に、会議やプレゼンテーションなど、人前に立つ機会が多い場合には、肩パッドがあることで信頼感や自信を感じさせる効果もあります。
ダサい印象を避ける方法
シルエットが崩れないよう、他のアイテムとの組み合わせやコーディネートに注意を払うことで、ダサい印象を防ぐことができます。
肩パッドを外すことで肩のラインが柔らかくなるため、全体のシルエットを意識した着こなしが重要になります。
例えば、インナーにハリのあるシャツやニットを合わせたり、ジャケットのデザインに工夫を加えることで、全体のバランスを整えることが可能です。
また、アクセサリーや小物を活用し、視線を分散させることで、肩の印象をうまく調整することも有効です。
リスクと対策
肩パッドを外した後、違和感が生じる場合は、プロの手を借りて微調整を行うのがベストです。
特に、肩のフィット感が変わることで袖丈や着丈のバランスに影響を与える場合があるため、全体の補正を考慮することが重要です。
場合によっては、裏地の修正や肩のラインを美しく整えるための縫製調整が必要になることもあります。

こうした微調整を行うことで、肩パッドを外した後でも美しいシルエットを維持し、快適な着心地を確保できます。
パッドの種類と選び方
素材ごとの特徴
肩パッドにはさまざまな種類があり、フォームパッド、フェルトパッドなど、素材によって形状やボリューム感が異なります。
フォームパッドは軽量で柔軟性があり、肩のラインを滑らかに見せる効果があるため、ナチュラルなシルエットを求める方に適しています。
一方、フェルトパッドはしっかりとした構造で、フォーマルなスーツやジャケットに多く使われます。
さらに、スポンジ素材の肩パッドはクッション性が高く、肩を強調したい場合に有効です。好みや用途に応じて、適切な肩パッドを選ぶことが重要です。
シルエット別のおすすめ
肩のラインをきれいに見せたい場合は、薄めの肩パッドを選ぶのも一つの方法です。
例えば、細身のシルエットを作りたい場合は、極薄の肩パッドを使用し、肩のラインを強調しすぎないようにするのがポイントです。
一方で、しっかりとしたシルエットを保ちたい場合は、中厚のフェルトパッドを使用すると、バランスの取れたフォルムを維持できます。
また、オーバーサイズのジャケットやコートでは、程よい厚みのある肩パッドを選ぶことで、肩の形が崩れず、洗練されたスタイルを作ることができます。
季節ごとのオススメ
冬はしっかりしたパッドが暖かさを出しますが、春夏は軽めのものが快適です。
寒い季節には、厚手のフェルトパッドやウール混の肩パッドを使用することで、保温性が向上し、アウターのシルエットもしっかりと保てます。

一方、春夏シーズンには、通気性の良いメッシュ素材や薄いフォームパッドを使用すると、軽やかで快適な着心地を実現できます。
また、季節ごとにパッドの取り外しができるデザインを選ぶことで、オールシーズン快適に過ごせる工夫も可能です。
まとめ
肩パッドを外すことで得られるメリットは、ナチュラルなシルエット、軽やかな着心地、そしてトレンドに合ったリラックス感のあるスタイル。
しかし、その一方で、服のデザインによってはバランスが崩れたり、フォーマルな印象が弱くなったりする可能性もあります。
自分で取り外す場合は、縫製の方法や裏地の影響を考慮し、慎重に作業を行うことが大切です。また、プロに依頼することで、より美しく整った仕上がりを実現できるでしょう。
肩パッドを外した後のシルエット調整や、コーディネートの工夫次第で、より洗練されたスタイルを楽しむことも可能です。

特に、オーバーサイズのジャケットやカジュアルなアウターでは、肩パッドを外すことで一層こなれた印象になります。
素材の選び方や補正の仕方を工夫することで、自分らしい着こなしを見つけることができるでしょう。
最終的に、肩パッドを外すかどうかは、TPOや個人のスタイルによって選ぶべきポイント。
自分の好みや用途に合わせて最適な選択をすることで、新しいファッションの可能性を広げることができます。あなたも、肩パッドを外して新たなスタイルに挑戦してみませんか?