自転車は都市部での移動手段として非常に便利で、健康にも良い選択肢です。
しかし、実際にどのくらいの時間で目的地に到達できるのか、徒歩と比べてどれほど効率が良いのかは、多くの人が知りたいポイントです。

この記事では、自転車で1kmを移動する時間、さまざまな自転車のタイプごとの移動速度、そして徒歩での移動時間を徹底比較します。
また、自転車選びのポイントや都市部での自転車利用の最適な距離と時間についても解説していきます。
この情報が、あなたの毎日の通勤やお出かけの参考になれば幸いです。
自転車で1キロメートル進むのに必要な時間はどのくらい?
自転車を使って1キロメートルを移動する時間を見てみましょう。
自転車の平均的な速さは時速12キロから18キロと言われていますが、電動アシスト自転車でも速度はほぼ同じです。
ここでは平均値として時速15キロを使用して計算します。
時速15キロで移動すると、1キロメートルを進むのにかかる時間は次の計算で出ます。
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60分 ÷ 15キロ = 4分
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つまり、時速15キロで自転車に乗る場合、1キロメートルを進むのには約4分が必要です。
速度を上げて時速20キロで走った場合は、
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60分 ÷ 20キロ = 3分
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であり、
時速20キロでは1キロメートルを進むのに約3分かかります。
徒歩で1キロメートル歩く時間と歩き方の違い
「駅まで徒歩10分」という表現は、時速5キロメートルで計算されたものです。
徒歩で1キロメートルを進むには約12分が必要とされます。
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60分 ÷ 5キロ = 12分
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これは自転車の場合と比べてみると、約3・4倍の時間がかかることが分かります。
一般的に人の歩幅は「身長-100cm」または「身長×0.45」で算出されることが多く、例えば身長170cmの人の歩幅は約70cmとなります。
この歩幅で秒速2歩で歩くと、1分間で84メートル、1時間で5キロメートルを歩くことになります。
時速5キロメートルは比較的速い歩き速度です。
距離と時間
自転車と徒歩での移動距離と所要時間をまとめたのでご紹介します。
坂道やペダルをこぐ速さの個人差もありますので、参考程度にご覧ください。
距離別所要時間
・1km:自転車時速15kmで4分、時速20kmで3分、徒歩で12分
・2km:自転車で8分、6分、徒歩で24分
・3km:自転車で12分、9分、徒歩で36分
・4km:自転車で16分、12分、徒歩で48分
・5km:自転車で20分、15分、徒歩で60分
・6km:自転車で24分、18分、徒歩で72分
・7km:自転車で28分、21分、徒歩で84分
・8km:自転車で32分、24分、徒歩で96分
・9km:自転車で36分、27分、徒歩で108分
・10km:自転車で40分、30分、徒歩で120分

0.5kmごとの追加時間は、それぞれ自転車で2分、1.5分、徒歩で7.5分を加えてください。
時間別進行距離
・10分で自転車時速15kmで2.5km、時速20kmで3.3km、徒歩で0.8km
・20分で5km、6.7km、1.6km
・30分で7.5km、10km、2.5km
・40分で10km、13.3km、3.3km
・50分で12.5km、16.7km、4.2km
・60分で15km、20km、5km
運動する時、例えば脂肪燃焼の場合10分ほど運動し続けてから始まると言われているので、効果的に運動するのなら最低10分以上を目安にするのがオススメです。
通勤距離については、多くの人が徒歩で1.6キロ、自転車なら5キロくらいまでが理想とされています。
最近は自転車通勤を選ぶ人も増え、電車を使わずに15キロ以下で通勤するケースも多いです。
自転車のタイプによる所要時間の違い
一般的な自転車であるシティサイクル(ママチャリ)とスポーツバイクでの移動時間の違いを見てきたところ、シティサイクルは通常、近場の買い物や移動に使われ、時速約15kmで走ります。
一方でスポーツバイクの種類には、颯爽と走れるクロスバイクやロードバイク、そしてオフロード用のマウンテンバイク等もあり、このスポーツバイクなら時速で約20kmで走れます。
スポーツバイクでは1キロメートルを走るのに約3分、シティサイクルでは約4分が必要です。
これでいくと、スポーツバイクが1分ほど早く目的地に到着することがわかります。
都市部での短距離移動の実情
都市部での移動では、交通信号や歩行者の多さが、スポーツバイクの速度を制約する要因となります。
その結果、市街地での短距離移動においては、シティサイクルとスポーツバイクの所要時間に大きな違いは見られません。
長距離移動における時間差の発生
5キロメートル以上の距離を走る際には、スポーツバイクの速度の利点が明確に現れます。
たとえば、10キロメートルの距離をシティサイクルで移動すると40分かかるのに対して、スポーツバイクでは30分で完了します。
さらに15キロメートルを移動する場合、シティサイクルでは60分、スポーツバイクでは45分が必要です。
長距離や坂道を走る際、シティサイクルはその重さやギアの少なさから速度が低下する一方で、スポーツバイクは軽量でギアが多いため、速度の低下が少なく、所要時間がより予済みに近くなります。
自転車に適した移動距離と所要時間
都市部で自転車を利用する際には、最適な移動時間は約20分、距離は約5キロメートルとされます。
自動車で同じ5キロメートルを移動する場合、渋滞がない時は5分ですが、実際には渋滞もあるし、信号待ちの時間も加わります。
自転車は渋滞を気にせず、最短ルートでスムーズに移動する利点があり、特に短距離では車より速く目的地に到着することもあります。
しかし、距離が長くなると車が速くなるため、都市部での5キロメートル、20分くらいの移動なら自転車が一番適していると言えます。
信号待ちを含む移動時間の調整
都市部で自転車や徒歩での移動では、避けられない信号待ちがあります。
各信号で平均2分程度の時間ロスを想定すると良いでしょう。

例えば、目的地まで信号を10回渡る必要がある場合、最大で20分の追加時間が発生する可能性があります。
信号待ち以外にも、雨天、夜間、向かい風、坂道、混雑などの要因が時間の延びる原因となることも考慮に入れ、未知のルートを利用する際は時間に余裕を持って出発することが大切です。
自転車での通勤・通学の最適な距離と時間
通勤や通学に自転車を利用する場合の適切な時間と距離を検討しました。
5キロメートルの移動の場合
信号が途中に無いなら、シティサイクルで20分、スポーツバイクなら15分くらいが目安と言えます。どちらの自転車もこの距離なら快適に移動可能です。
10キロメートルの移動の場合
信号が途中に無いなら、シティサイクルで40分、スポーツバイクで30分が必要です。この距離だと、シティサイクルの重さが気になるかもしれませんが、クロスバイクなどのスポーツバイクがおすすめです。
15キロメートルの移動の場合
信号が途中に無いなら、シティサイクルで60分、スポーツバイクなら45分ほどです。これはスポーツバイク初心者にも適した距離と言えます。
20キロメートルの移動の場合
信号が途中に無いなら、シティサイクルで80分、スポーツバイクで60分が必要です。この距離ではスポーツバイクの経験が求められます。またシティサイクルだとし厳しい距離と言えます。
これらのことから、シティサイクルでの通学や通勤に適した距離は20分・5キロメートルまで、スポーツバイクの場合なら45分・15キロメートルまでが適切と言えるでしょう。
自転車選びのポイント!あなたのライフスタイルに最適な一台を見つける方法
自転車は単なる交通手段ではなく、私たちのライフスタイルに密接に結びついています。
日々の通勤や週末のレジャー、時にはフィットネスとしての役割も担います。
ここでは、自転車を選ぶ際に考慮すべきポイントを解説し、自分にとって最適な自転車を見つける手助けをします。
用途を明確にする
自転車選びの最初のステップは、使用目的をはっきりさせることです。
通勤専用なのか、レジャーで長距離を走るのか、それとも子供を送迎するためのものか、用途によって適した自転車のタイプは大きく異なります。
フレームの材質を選ぶ
自転車のフレームには、アルミ、スチール、カーボンファイバーなどさまざまな材料が使われています。
軽量で錆びにくいアルミは都市部での使用に便利ですが、衝撃吸収に優れるスチールは快適な乗り心地を提供します。
カーボンファイバーは最も軽いが、価格も高くなります。
適切なサイズを選ぶ
自転車のサイズ選びは非常に重要です。
不適切なサイズは、乗り心地の悪さや疲労、さらには怪我の原因ともなります。
自転車店で専門家のアドバイスを求め、自分の身長や腕の長さに合った自転車を選びましょう。
予算を考慮する
自転車には幅広い価格帯があります。長く使うつもりならば、少し高価でも耐久性の高いモデルを選ぶことが賢明です。
また、メンテナンスコストも考慮に入れて予算を決めましょう。
アクセサリーの重要性
ライト、カゴ、泥除け、チェーンガードなど、自転車にはさまざまなアクセサリーが必要です。
特に都市部で自転車を使う場合は、安全対策として必要不可欠なものも多いです。
まとめ
この記事では、1kmを自転車で移動するのにかかる時間と徒歩での移動時間を比較し、さまざまな自転車のタイプによる時間差も詳しく見てきました。
また、都市部での自転車の最適な利用距離と時間を考慮し、自転車選びの重要なポイントも解説しました。

自転車は移動手段としてだけでなく、健康維持や環境への配慮にも寄与するため、日々の生活においてより良い選択をするための知識として役立ててください。
これから自転車を購入する方や、効率的に自転車を利用したい方にとって、この情報が実践的なアドバイスとなることを願っています。
最後に、通勤や通学だけでなく、レジャーとしての自転車の楽しみ方も広がることでしょう。